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ー不動産売却を成功させるための仲介会社選びガイドー

不動産売却で仲介を利用するメリットとは

不動産を売ろうと考えたとき、多くの方がまず利用するのが不動産会社による「仲介」です。仲介とは、不動産会社が売主と買主の間に入り、価格の査定から広告活動、内見対応、契約手続きまでトータルでサポートしてくれる仕組みのことを指します。自分だけで買主を探すのは現実的ではないため、スムーズで安心感のある売却を目指すなら、仲介の仕組みを理解して上手に活用することが大切です。

専門知識と経験を活かした価格査定

不動産会社に仲介を依頼する大きなメリットは、地域の相場や過去の取引事例に基づいた価格査定を受けられることです。感覚的に決めた価格では、安く売りすぎて損をしたり、高く設定しすぎていつまでも売れなかったりするリスクがあります。専門家による査定で客観的な価格の目安を知ることで、納得感のある売り出し価格を決めやすくなります。

広告や集客を任せられる安心感

仲介を利用すると、ポータルサイトへの掲載やチラシ、店頭掲示など、さまざまな広告手段を不動産会社が代わりに行ってくれます。個人で同じレベルの集客をするのは難しいため、多くの候補者に情報を届けられるのは仲介ならではの強みです。結果として内見の機会が増え、条件に合った買主と出会える可能性も高まります。

仲介を依頼するときの契約形態を知っておこう

不動産会社に売却を依頼するときは、「媒介契約」と呼ばれる契約を結びます。この媒介契約にはいくつかの種類があり、どの形を選ぶかによって、不動産会社の活動内容や報告義務、他社への依頼の可否などが変わります。違いを理解せずに契約してしまうと、「思っていたのと違う」と感じる原因にもなりかねないため、事前に特徴を押さえておきましょう。

一般媒介契約の特徴

一般媒介契約は、複数の不動産会社に同時に売却を依頼できる契約形態です。いくつかの会社に並行して動いてもらえるため、多方面からの集客が期待できます。一方で、不動産会社側からすると「自社で成約できないかもしれない」という前提になるため、専任の契約に比べて広告や報告が最小限になるケースもあります。自由度の高さとサポートの手厚さのバランスを見て選ぶことが大切です。

専任媒介契約・専属専任媒介契約の特徴

専任媒介契約は、一社の不動産会社にのみ売却を任せる代わりに、定期的な活動報告などが義務付けられている契約です。専属専任媒介契約はさらに一歩踏み込んだ形で、売主が自分で見つけた相手と直接契約することも制限されるなど、不動産会社の関与がより強くなります。その分、集中的に販売活動を行ってもらいやすく、「この会社にしっかり任せたい」と思える担当者がいるときには心強い選択肢となります。

良い仲介会社・担当者を見極めるポイント

仲介を活用して不動産売却を成功させるためには、「どの会社に任せるか」「どの担当者と組むか」が非常に重要です。同じ物件でも、担当者の提案力や動き方によって、売却スピードや成約価格が変わることも少なくありません。ここでは、仲介会社や担当者を選ぶときにチェックしたいポイントをご紹介します。

説明がわかりやすく、デメリットも隠さないか

良い担当者は、専門用語をかみ砕いて説明してくれるだけでなく、売却のリスクやデメリットについても正直に話してくれます。「大丈夫です」「必ず高く売れます」といったポジティブな言葉ばかりではなく、相場や周辺状況を踏まえた現実的なアドバイスがあるかどうかをチェックしてみてください。疑問点を質問したときの対応も、信頼度を見る大きなポイントになります。

査定価格の根拠を具体的に説明してくれるか

査定額は高ければ高いほど魅力的に感じますが、その根拠があいまいな場合は注意が必要です。周辺の成約事例や現在の売り出し状況、物件の強み・弱みなどを踏まえて、なぜこの金額になるのかを説明してくれる担当者のほうが安心です。複数社に査定を依頼した場合は、金額だけでなく説明の内容や納得感も比較材料にしてみましょう。

仲介をスムーズに進めるために売主ができること

仲介による不動産売却は、不動産会社に任せきりにするものと思われがちですが、売主側の協力や準備によっても結果が変わってきます。担当者と同じ方向を向いて進めていくことで、売却活動がスムーズになり、良い条件での成約につながりやすくなります。ここでは、売主として意識しておきたいポイントを整理します。

物件の情報や書類をできるだけ早く揃える

登記簿謄本や購入時のパンフレット、リフォーム履歴、管理規約(マンションの場合)など、物件に関する情報がまとまっていると、担当者もスムーズに販売資料を作成できます。特に、リフォームや修繕の実績は、買主にとって安心材料になりやすいポイントです。手元にある資料を一度整理し、どのようなアピールができそうかを担当者と一緒に考えてみましょう。

内見時の印象アップを意識する

内見は、買主候補が物件を実際に体感できる重要な場面です。部屋をできるだけ片付けて明るく見せる、ニオイ対策をしておく、共用部分も含めて清潔感を保つなど、ちょっとした工夫で印象は大きく変わります。
また、内見の時間帯や頻度について柔軟に対応できると、それだけ多くの方に見てもらえるチャンスが増えます。生活とのバランスを取りながら、無理のない範囲で協力していくことが、成約への近道になります。

仲介でのトラブルを防ぐための注意点

仲介による不動産売却は、多くの取引がスムーズに完了しますが、ときには認識のズレやコミュニケーション不足からトラブルが起きることもあります。大きな問題になる前に防ぐためには、契約内容をしっかり理解し、日頃から担当者との意思疎通を大切にすることが重要です。

媒介契約書と重要事項の内容を確認する

媒介契約書には、仲介手数料の条件や広告活動の内容、報告の頻度などが記載されています。サインをする前に、わからない用語や不安なポイントがあれば遠慮なく質問しましょう。また、実際の売買契約時には、「重要事項説明」で物件に関する法律的な情報が説明されます。難しい内容も多いですが、気になる点はその場で確認しておくことで、後からのトラブルを避けやすくなります。

連絡の頻度や報告方法を事前にすり合わせる

「なかなか連絡が来ない」「進捗がわからない」といった不満は、仲介を利用する中で起こりやすいものです。最初の段階で、連絡の頻度や方法(電話・メール・メッセージアプリなど)について担当者と話し合っておくと、ストレスの少ないコミュニケーションにつながります。定期的な報告があることで、売却活動の状況を把握しやすくなり、次の一手も一緒に考えやすくなります。

2025.11.28